
2016年6月、イギリスで、EU離脱を問う国民投票が実施されました。
その結果、離脱が約52%で、国民投票ではEU離脱が選択されました。
この先欧州・世界はどうなっていくのでしょうか
ブログ主Sこんにちは!明日役に立つとは限らない豆知識講座のお時間です!
秘書M出ましたね。。。今日はなんですかぁ?
ブログ主S今日は、先に行われたイギリスの国民投票についてです!
秘書Mああ!EU離脱を問うって言ってた国民投票ですね!それにまめ知識なんてあるんですかぁ(棒読み)
ブログ主Sこれがあるんだなぁww
Mちゃんはこの国民投票で何か動いたものはあった?
秘書Mはい。。。貯金代わりに投資信託で積み立てしてるんですけどちょっと目減りしちゃいました。。。
ブログ主Sうわぁそれは残念だったねぇ。。
秘書M遠い国のお話しだと思っていたんですが、自分の身に降りかかって驚きです。。。
ブログ主Sそうそう。今回の英国民投票は世界的な経済にも影響を及ぼしたんだよね。いろんな見方があるけど、少しわかりやすくまとめてみようかなって。
秘書M今回は、私の財産に直結したことなので興味があります!教えてくださいっ(キッパリ)
ブログ主Sあはは。。。w
今回、なぜ国民投票に至ったか知ってる?
秘書Mはい。端的に言えば、EUという、欧州連合からの離脱か残留かを問う国民投票ですよね。
ブログ主Sそうそう。でも、なんで今の時期に中心構成メンバーであろうイギリスで離脱するかしないかの国民投票が起きたんだろうね?
秘書Mそういわれればそうですよね。。。東欧側で、今から加入するかどうかを問う国民投票ならわからないでもないですけど。。。
ブログ主Sそうだよね。主要構成国と言っても過言ではないイギリスがEUを抜けるかどうかって、かなりの衝撃だよね。
秘書Mそれで、どんな理由だったんですか?すごく興味がわいてきました!
ブログ主Sま~様々なことが言われてるよね。経済的な面、負担的な面などね。でもおそらく大きかったのは移民政策に対してだろうね。
秘書Mえっ経済的な面とかっていうより移民なんですか??
ブログ主Sそういわれている側面が強いと思うよ。実際今イギリスでは国民投票後にヘイトクライムという、要は、落書きや暴行など、実際の犯罪自体が増えているんだよ。【移民は出ていけ!】というヘイトクライムね。
秘書Mそうなんですね。。。怖い。。。
ブログ主S日本は、島国ということもあり、移民というのが少なくて、日本人にはよくわからない感覚かもしれないけど、ヨーロッパ、特にEU諸国にとってはいま移民が大問題になってるんだね。
秘書M我が母国に移民が殺到するというのがどんな感じなのかピンと来ないですね。。。それと、移民について何が問題になっているんですか?
ブログ主Sまぁ、簡単に言えば、EU加盟国は、関税や居住、仕事などはEU加盟国同士ならフリーパスになるわけだね。
EUが創設当時はいわゆる旧西側諸国、イギリス・フランス・ドイツ・イタリアなどの先進国が中心で構成されていたから、人の移動についてもあまり問題視されていなかったんだね。それが、ここ最近、旧東側諸国、東欧諸国がEUに加盟してきたことで、低賃金の人材が先進諸国に流れるわけだ。なにせ、EU加盟国はフリーパスで行き来できるわけだから。要は合法的な移民だね。それが景気のいい先進国ほど防ぐことができずに人が流入し続けることになったわけ。今回イギリスはその点について、このままEUに残って移民を受け入れるのか、もしくはEUを離脱して、移民についてSTOPをかけるかという選択肢に迫られたわけだ。
秘書M先般のギリシャ問題とはまた全然違うんですね。
ところで、結果的に国民投票で離脱が優勢で終わったわけですが、今後どうなるんですか?
ブログ主Sシンプルに考えれば、国民が離脱を選んだという結果が出たんだから、イギリス政府は、EUに離脱を通告して粛々と手続きを進めて離脱の道を歩むというのがシンプルな進め方だよね。ただ、ここにきて離脱の旗を振っていた人物が党首選に立候補しないという表明をしてみたり、いざ離脱となるとその道のりが遠いことや、移民は防げても関税が復活するとか堅実的な問題に直面していて、かなり難航しそうだね。投資家あたりは、結果的に離脱交渉を進めていく過程で壁にぶつかって結局離脱しないと予想を立ててすでにポンドにせよ株にせよ買戻しが始まっているという感じだね。
秘書Mいいか悪いかは別にして、国民投票で離脱の結論が出たのにそういうことになるんですか??
ブログ主Sまあ、少なくともイギリスという国の国民投票は、その結果に強制されるものではないから、あくまで政府が方向性を定める際の一つの指針という程度の位置づけなんだよね。
秘書Mなんか、それってどうなんでしょう。。。
ブログ主Sそうだね。。。でも、おそらくどの国でも国民投票に関してはその程度の強制力だよ。あくまで今の国民の意見はこうです!っていうのを選挙形式で確認が取れるという程度のもの。強制力はないのが一般的じゃないかな。そこよりも、だからこそ、今離脱派が勝ったとしても、次の政府がもう一度国民投票をしたら残留が勝つ可能性も大いにあるし。そのようなものだから徐々に離脱を断念という方向性にもっていく可能性も高いよね。
秘書Mまぁ、そこら辺はいいとして、現状経済的にはどんな影響が出ているんですか?
ブログ主S為替や株に関してはご存知の通り、ポンド・円で25円近くの円高が発生して、日経平均は1日で1200円以上の下落を記録したよね。
ただ、これで1週間程度経過したわけだけど、為替相場は下どまりで緩く戻し始めてるってかんじ。日経平均に関しては、この1週間で8割ほどの戻しという感じかな。要はインパクトは大きかった、そして、どちらかというと世界的な経済の目線で見るとサプライズ結果となって落胆が広がって一時的には歴史的な下落を演出。ただ、より実体経済に近い株の方は1週間でほとんど戻した。ということはある種のイベントに近い感覚で受け入れられ、おそらくだけど、どっちを選択していてもそれほど変わらない。。。と、少なくとも株価の反応はそうだった。ということ。
ある経済学者に言わせれば、離脱が勝った場合、一時的には歴史的な下落を演出するだろうけど、長期的に見れば国民投票前より、円安・株高が進行するだろうと予測している人もいるくらいだよ。
ブログ主S一概に正解か失敗かを論ずることはできないけど、少なくとも市場はインパクトは大きかったけれども、1週間で戻してきたということはそれほどまずい選択だとも考えていないってことだよね。ただし、ここからの3年が予断を許さないわけだけどね。
秘書Mなんかやっぱり難しいですね。投資家に失望が広がったのに、1週間で戻してきてやっぱりそれほどでもないっていう感じが。。。
ブログ主Sあははwそうだね。
では、実際のイギリスはなにが待ち受けているか考えてみよう。
素直に離脱に向けて国が動き始めたとしたら、まずは、キャメロン首相が辞任を表明したから素早く党首・首相を決める必要があるよね。流れから言ったら離脱推進派の党首・首相だ。
そして、首相が決まったらそそくさと、EUに離脱通知を出して離脱に向けた交渉・話し合いを進めていく必要があるね。なにの交渉をするのかというと簡単に言えば関税の問題だね。
今はEUというのは一つのグループ国家のように構成されていて、パスポートなしで人が行き来できる状態。日本の県が各国家みたいな感じの統合体になっているわけ。離脱をするということは他国になるわけだからパスポートも税関も復活するわけだね。現実問題としてはこれが一番の問題かな。
秘書Mなるほど、現実的には国が分かれるというのに等しいわけなんですね。。。それをしてでも離脱したいというのは本当によほど移民について頭を抱えていたんですね。。。
ブログ主Sそして、今言われ始めたことが、実際イギリス国民の過半数以上の方は、おそらく残留派が勝利するだろうと思っていたのね。
そして、EUをフリーパスで渡り歩き、仕事も各国で選べたEUに残留してほしいと願っていた若者たちが当日雨だったということと、残留派が勝つだろうという思惑で投票に行かなかった人が若い人ほど多かったんだって。もし、もしも、その若者たちが自分たちの一票がどれほどの重みか理解して投票行動に向かえばおそらく結果は違っただろうね。今実際に若者がそんなはずじゃなかった。と言い始めたし、スコットランドあたりはまたイギリス連邦からの離脱を言い始めたわけだよね。そんなんなら、なぜ国民投票に行かなかったんだ。。。と言いたくなるよね。
秘書Mう。。。それって、日本の若い人たちにも言えるんではないですか?
ブログ主Sそう。よく気づいてくれた!おそらくだけど、イギリスは国民の大半が願っていた結論ではない反対の結論が国民投票によって出た可能性があるわけだね。民主主義っていうのは極論でいえばYESかNOかを多数決で決める制度だ。49対51でも、51が勝利する仕組みね。少数者の意見というのは取り入れられにくい制度だ。その弊害もありつつ、そして、国民がその投票権を行使しないと、思わぬ結論を招くという好例になってしまった感があるね。ま、そういうのもあるから投機筋ではすでに離脱しないかもしれないという思惑が交錯し始めたわけだけでも。
秘書Mなるほど。。。私も選挙で自分の一票を投じるようにしなきゃ。。。
ブログ主Sちなみに、今回これは僕の見立てだけど、為替や株価の円高や株下落が【この程度】で済んだのは、イギリスがEUではあるけど、通貨は独自の通貨、[ポンド]を使い続けてきたからこの程度で済んだと思ってる。もし、イギリスがポンドを廃止してユーロを採用していたら、ユーロは下手したら紙くずまで行ったかもしれないね。わかんないけど。
秘書Mえ?そもそもイギリスってユーロ採用してなかったんですか?
ブログ主Sイギリス人のプライドというか、第二次大戦前は世界の基軸通貨と言われていたのは米ドルではなく英ポンドだったんだね。戦後はイギリスは植民地を次々開放して小さな福祉国家を目指し始めたというのもあって大戦後は米ドルが世界の基軸通貨と言われるようになったの。しかし、イギリス人はプライドが高いと言われてて、実際に統一通貨の話が出たときもポンドを統一通貨にするなら乗っかるけど、違うなら通貨は英ポンドを使うと言い続けていたそうだよ。で、今まで実際に英ポンドを使い続けてた。ちなみに今でも最も高い通貨は英ポンドだと思うよ。ドル・円が現在102~103円程度に対して英ポンドは、国民投票前は160円近く、国民投票後は135円前後。今でもおそらく最も高い通貨だよ。(ユーロは現在118~120円前後)
秘書Mもし、イギリスがユーロを採用していたらどうなっていたと予測されます?
ブログ主Sタラ・れば、もしもというのは本当にわからないけど、ユーロを採用していた国家だと、今現在ユーロの価値は110円前後かな?そして、そこより大きな問題は、イギリスという大国の結論を受けて、イタリアやスペインなどでも離脱問題が再燃して次々に離脱を決める国が出る可能性が今以上に高いかもしれない。今でさえ言われ始めてるのに、通貨も同じだったらなおそうなる可能性はあっただろうね。そうなると、ユーロ通貨が崩壊して、EUも崩壊する。。。可能性があったかもしれない。イギリスがポンドを採用していてユーロの通貨が崩壊まで行かなかったのが幸いかなと思ってみてる。
秘書Mヨーロッパが崩壊したかもしれないわけですね。。。怖い。。。
ほかに今回の投票を踏まえて起きる可能性があることって何ですか?
ブログ主Sぶっちゃけわかんないwけど、おそらくだけど、戦争のリスクは高まったんじゃないかな?
中国はイギリスと連動すると言われる面もあって、要は中国は今回の国民投票結果で大打撃を受けた可能性はあるのね。そうなると、打開するために例えば領土問題を口実に武力侵攻してくる可能性は出てくるよね。実際最近中国軍と自衛隊が戦闘機でドックファイトまで行ったと言われてるし。明らかに今まで以上の挑発行動をし始めたみたいだよね。
そして、その中国に依存している北朝鮮があるわけだ。中国が経済的に厳しくなれば北朝鮮も連動して厳しくなるわけで。そうなると、北朝鮮は北朝鮮で韓国に対して武力行使する可能性は高まるよね。ただでさえ月1以上のペースでミサイル打ってんだから、いつ戦争が起きてもおかしくないよね。。。
秘書Mえ~~~!戦争って話まで行くんですか?今回の国民投票ってそんなインパクトがあるんだ。。。
ブログ主Sま~戦争に関しては、経済の閉塞感が高まるとおきやすいし、第一次大戦はとある国の皇位継承者が暗殺されたことをきっかけに勃発したし、第二次大戦は第一次大戦の敗戦国であるドイツに対する制裁(ヴェルサイユ条約)により苦しんでいるドイツに独裁政権が発足し大戦へと向かったわけ。戦争、特に世界大戦クラスの戦争は経済の疲弊や、国と国のプライドがぶつかって起きるわけだ。今回のイギリスのEU離脱という問題は見方を変えれば同盟を破棄するなどに等しいという見方もあるわけ。それに、今回の離脱の一件が世界的な経済を疲弊するような事態になれば、その鬱憤を戦争で晴らすという事態に至っても何らおかしくないよね。だから戦争のリスクは高まったと考えてもいいかと思う。
秘書M今後の情勢に注視ですね。