安保法案を分かり易く説明するとしたらあのアニメで説明ができた!

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安保法案、安保法制。。。
昨今の政治情勢はこの言葉で与野党で激論を交わしていると言えます。
総理の答弁もそうですが、野党側の質問も一般国民からしてみれば全くもってわかりにくいわけです。
そこで、もっと分かり易い説明はないか考えて見ました。

今回議論の的になっている安保法制とは

ヘッドライン

そもそもこの議案の内容としては今まで日本国では認めてこなかった集団的自衛権という権利を一部容認し集団的自衛権の行使が可能になるように法整備しようという動きです。

集団的自衛権と個別的自衛権

個別的自衛権というのは、日本であれば日本国が他国から攻撃を受けた場合反撃(自衛)しますという権利のこと。
この権利は日本では放棄しておらず、もし他国が侵略、日本国に対して攻撃をしたと政府が認めた場合自衛権を発動し、自衛隊が反撃に回ることができる権利ということです。
そして、集団的自衛権。これが複雑です。が、実はそんなに難しいことではないのです。
集団的自衛権は、日本が自衛権を行使する際に単独ではなく仲間と一緒に自衛権を発動し反撃したり攻撃したりすることを言います。
日本であれば最も仲のいい国といえばアメリカです。
例えば、日本に対して他国が攻撃してきたとします。
もちろん個別的自衛権で日本の自衛隊は防衛、反撃を試みますが、その際に、たとえば護衛艦は米国第7艦隊とともに行動はせず、独自の行動で反撃をするのが個別的自衛権。
第7艦隊とともに編隊を組んで反撃するのが集団的自衛権です。
例えば、沖縄の米軍基地が攻撃された場合、厳密に言えば個別的自衛権だけで反撃に回れないかもしれません。(米国所有の基地と考えれば日本に対する攻撃というより米国に対する攻撃とみなされる可能性が高いから)
例えば、米国大使館をピンポイントで攻撃してきた場合、日本の自衛隊は攻撃してきた国に反撃できないのが現状なのです。

分かりにくい自衛権

それにしてもわかりにくいのがこの自衛権というものです。
それは、じぶんのみを自分で守れる人であれば、個別的自衛権といわれるものだけで十分自衛可能ですが、ほとんどの国は自国だけで自国を守るには不十分なのです。
人間でも同じです。
様々な能力の長短がある個人が、自分一人で自分の人生すべてを守り進め幸せに生きるのは非常に難しいのです。
ほとんどの人間は家族や友人と一緒に能力の長短を理解しお互いを活かしあいながら幸せに生きようとするのです。
今の政治家が説明する物の中で最も簡単な説明は人に置き換えて説明するときです。

もし、自分がだれかにいじめられていた場合。。。
じぶんに力があれば対抗し抗えるかもしれません。
しかし、じぶんに力が無い場合はどうしますか?
ほとんどの場合、力のある友人に助けてもらうのではないでしょうか。
これが、個別的自衛権と集団的自衛権の違いです。
そして、これはじぶんだけが守ってもらうというのは人間であればありえないわけです。
自分が困っているときに友人に助けてもらうが、友人が困っているときは御免こうむる。。。こんな人間なら友人関係は成立しないですよね?
今の日本の憲法解釈で集団的自衛権を放棄し行使しないということは、友人に自分たちは助けてもらうことがあっても、自分たちが友人を助けることはないと世界に行っているようなものです。

という説明がおそらくもっとも簡単にした説明です。

ドラえもんで置き換えてみた!

私が考えた集大成はドラえもんでした。

ドラえもん プラス 6 (てんとう虫コミックス)

マンガ・TVアニメ版のドラえもんでは、そのほとんどの場合、いじめっ子のジャイアンと、そのジャイアンに逆らえないスネ夫がのび太をいじめるようなストーリー展開が多いわけです。そして、力が無いのび太はドラえもんを頼り、秘密道具をもって抗います。
うまく撃退することもあるけど、ドラえもんと一緒に失敗することも多いのがマンガ・TV版のドラえもんです。
どちらかというとジャイアン・スネ夫VSのび太・ドラえもんです。しずかちゃんは中立的な立場で出木杉君と見守るような流れが多いでしょうか。
私には日本がのび太に見えて仕方がありません。一方的に助けてもらうのび太と、一方的に助けるドラえもん、何の見返りもないのに守ろうとしてくれるのです。
しかし、いざドラえもんに危機が迫ってもそのほとんどの場合のび太は助けに行きません。それどころか何もしないことでどんどん状況が悪くなる。。。そういうストーリーが多い気がします。まさに今の日本を取り巻く安保環境がそうなのではないかと思います。

では、安保法制を整備することでどうなるのか。これは、映画版ドラえもんにしようという流れだと考えます。
映画版ドラえもんでは、普段いじめてばっかりいるジャイアンと、その腰ぎんちゃくのスネ夫が仲間に加わり大冒険を繰り広げるのが定番のストーリー。
普段いじめっ子でガキ大将のジャイアンが何かしらのトラブルに巻き込まれます。そしてそのジャイアンを救うのがのび太。
のび太は友達だもん、助けるのは当たり前だろという話を必ずする。普段いじめてばっかりいるのび太に救われたジャイアンは泣きながら心の友よと抱き付いてくる。
私には安保法制・集団的自衛権の行使はまさにこのことではないかと思います。

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~ DVD通常版

ぜひ皆さんも映画版ドラえもんを見てみてください!

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