WEBサイトやメールデータのバックアップをWindowsでバックアップ&ドロップボックスに二重バックアップ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

皆さまがお使いのレンタルサーバーは絶対にデータが飛ばないですか?

私は自らがレンタルサーバーサービスを提供していた経験から、100%データが飛ばないというレンタルサーバーサービスは存在しないと断言できます。
運よく、データを飛ばさずに今までやってきたという業者は多いと思いますが、100%絶対に確実にデータを飛ばさずにこの先も運用し続けることができるという保証はどこにもありません。

過去には大手レンタルサーバー会社が大半のデータを消失させてしまった事故もあります。

ファーストサーバ障害、深刻化する大規模「データ消失」

[amazonjs asin=”4789818462″ locale=”JP” title=”現場が教えるホスティングサービスの勘所―立ち上げから運用管理までのノウハウ (NEサポートシリーズ)”]

データが消失したらどうなるの?

ヘッドライン

まず、ほぼどのレンタルサーバー会社も、データに関しては無保証を規約で謳っています。
これは、データが消失したとしても、レンタルサーバー会社は保証、損害賠償請求などの責任から免れるという免責事項です。
考えてみればわかりますが、たとえば、月商100万円を売り上げるネットショップ会社のWEBスペースを月額1000円で貸していたとします。
利用の仕方は自由ではありますが、その売り上げに対する補償を行っていれば商売が成り立つはずもありません。
自由である分、そのデータの価値に対する保証はサーバー会社ではできません。
基本的に、データは自分で管理する以外に方法はないのです。

WEBサイトのデータならまだしも。。。メールはもっと無保証

WEBサイトのデータは最悪週に1度、1日1度など自分たちのペースでバックアップをとれば最悪復旧は容易です。
再度別のサーバーにアップし、ドメインのDNS設定を変更すれば切り替えが完了します。
しかし、そうそう簡単に行かないのがメールです。
IMAPというサーバー上にメールデータを保存する形式のメールを利用している場合、メールの本体データは原則としてサーバー側に保存されたままです。
逆に言えば、サーバー側に保存されているので、パソコン複数台でメールの確認ができます。
例えば、PCと、スマホで同じメールアカウントを確認できるようになるので、外出先で自分のメールアドレスに対するチェックをスマホで行うことが可能ということです。
もし、このメールデータが飛んでしまうと。。。
末恐ろしいことが起きるかもしれません。私は過去15年間のメールデータがサーバーにあります。
最悪の場合を想定してバックアップをとっておかないと、仕事ができなくなる可能性すらあります。

SLA保障は基本的にWEBに対しての保障であることが多い

大手サーバー会社になると、100%稼働を保証しているサーバーが最近は増えてきました。
しかし気を付けてほしいのはこの稼働を保証しているのはWEBサーバーであり、メールサーバーではない点です。
ホームページの閲覧については稼働率100%を保証していますが、メールは頻繁にダウンする。。。そういうことも多々あります。
また、かりにデータを飛ばした場合でも、先述のようにデータは無保証であることが多いので、どんなにクレームを付けようが、データを戻してくれと頼もうが、状況によっては100%消失する可能性があります。

結局最後の保険は自分でかけるべきです。

サーバー屋さん任せのデータの管理がいかに怖いか。ご理解いただけたかと思います。
これは、WEBサイト・メールを運用する以上、どのような組織であれ同じことが言えます。
では、どうすればいいのか?答えは簡単です。
復元が可能な状態で自分が必要だと思うメールデータは自分でバックアップを取ること以上の保険はありません。

GREEN_WA20140125500

PleskならFTPバックアップが可能

私が利用するコントロールパネルPleskであれば、標準で、FTPバックアップというサービスが利用できます。
これは、現在利用しているサーバーから、別のサーバーにFTPという仕組みを利用してバックアップを撮ることができます。

Pleskバックアップ機能(プレつく)

Pleskバックアップならメールのデータもバックアップ可能

このバックアップサービスの優れたところは、メールのアカウントデータもそっくりそのまま保存してくれます。
簡単に説明すれば、Pleskが入っているサーバーに取ったバックアップをもって復元すれば新しいサーバーに同じ設定が入った状態で復元ができます。
それは、メールの設定(アカウント・パスワード・メールのデータ)も復元できます。
引っ越ししてDNSを切り替えたら即そのサーバーでWEB・メールの運用が開始できます。

FTPバックアップには外部のサーバーが必要

お読みいただきわかったかもしれませんが、FTPバックアップを使うには、外部のFTP接続が可能なサーバーが必要です。
私はこのFTPサーバーを社内のファイルサーバーを利用してバックアップを取得するように設定しました。
このFTPサーバーのOSは、皆さんがお使いのWindows8.1です。WindowsServerは高価で本来はそのような使い方をする際に導入するサーバーですが、バックアップ=普段使うことがないもののために、高価なOSを使ってもあまり意味がありません。Win8.1でも、FTPサーバーは立てることができますので今回立てました。

バックアップ用のサーバーの怖いところ

これは永遠に付きまとう問題ですが、そのバックアップを取得しているwindowsサーバー自身が故障し、データを焼失した場合どうなるのか。
同時に稼働中のサーバーもデータを飛ばしてしまっていた場合、結局復元が難しくなります。
もちろん、今回のWin8.1のハードウェアには、RAID1構成(ホットスワップ対応)でデータの損失を防ぐよう極限まで対応してありますが、やはり問題は、そこではなく、それでも飛ぶ可能性があるということです。
これは、2重化、3重化、4重化とどれだけ作っていっても0%には近づきますが、0%にはならないものです。
しかし、極限まで近づけるには、責めてもう1つ別のバックアップをほしいところです。

dropboxを利用する

今回私は、このバックアップサーバーのバックアップ用のディレクトリをドロップボックスのディレクトリと指定しました。
そうすることで、ドロップボックスのソフトを入れておけば、自動的にドロップボックス内に同じファイルを作ることになります。
結果、ドロップボックス内に、同じデータを保存することになり、最終的にはバックアップの2重化につながります。

[amazonjs asin=”B00JYSCL5G” locale=”JP” title=”知らないと損する!Dropbox厳選テクニック27 (impress QuickBooks)”]

ドロップボックスとはファイル保存用ストレージであるというところがポイント

ドロップボックスは、ネットワークストレージといわれる、インターネット上で運用されているHDDのようなものです。データを管理するためのサーバーです。
WEBサーバー以上に、データの損失をおこすことが企業としては致命的な問題になる運用ですから、WEBサーバーのようなレンタルサーバー以上にデータのバックアップを行うサービスです。
ここに一時的にでも保存するということは、それだけ安全な体制になるということにつながります。

DoropBox.com

 データの保存拠点が2か所=2重バックアップ

今回、windowsをFTPサーバーとして保存し、さらに、ドロップボックスへアップロードするよう作ったことで、2か所の拠点でバックアップデータを保存することになります。
こうすることで、2重バックアップとなりました。

[amazonjs asin=”4873110491″ locale=”JP” title=”Unixバックアップ&リカバリ”]

まとめ

今回行った作業で掛った費用は現状では0円です。
元々、使っていたwindowsマシンにFTPサーバーを立て、まずはバックアップデータを受け入れ可能な状態にしました。
そして、次に、そのバックアップデータをさらにドロップボックスというネットワークストレージに保存するように設定することで、データの2重バックアップ化を可能にしました。

今回のバックアップで大きな点は、自社内のwindows に保存するということは、仮にそのバックアップデータから復元を余儀なくされた際、バックアップデータがクライアントにあるので再展開する際に、時間が短縮できていることと、特に大きな改造を行わずに、ドロップボックスにも保存されるようにできたことです。
これで、最悪の場合には即座に復旧できるようになりました。
皆さんも、自社のメールやWEBデータ大丈夫ですか?
一度見直しされることをお奨めします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Linuxに関するお問い合わせは

ココナラでお問い合わせ受付中!




Linuxに関するお問い合わせは、ココナラにて受け付けております。
1相談1000円からとなっております。
ホスティングサービス運営経験10年以上の私がお答えいたします。


ココナラで問い合わせてみる

SNSでもご購読できます。