
新しくサーバーを導入
ヘッドライン
5年近く使い続けてきたWindowsサーバーが壊れました。
何が壊れたのか不明ですが、おそらくRAID1を組んでいたHDDの1本が壊れたッぽいです。
なぜわかるかって?それは。。
新しくハードウェアを買わなくても、ディスクを交換すれば済む話だったかもしれませんが、長年利用してきたことと、どちらにしてもマシンを1台買わないといけない要件があったので、
- 新しく社内ネットワークドライブ代わりのマシンを調達
- 現在のサーバーはクライアントマシンとしてHDDを入れ替えたうえで再利用
- サーバー用途マシンは、自動実行プログラムを毎日運用したい
- リモート接続は1セッションで十分
と、要件も限られており、これならWindowsServerを入れなくてもドライブの共有と、1セッションのリモートで今までと同じことができると判断。
ただし、共有ドライブとして使うので、安心して長期間使えることと、常時接続状態を維持し続けることが前提なので、RAID構成と電源周りがを気にしてみました。
RAIDはRAID1でも。。。
windowsでソフトウェアRAIDが組めることはもちろん知っていたのですが、今回WinサーバーのHDDが一本こけたことで定期的に強制シャットダウンをするようになってしまいました。
また、ドライブが壊れたとき、AドライブとBドライブがあった場合、どちらが壊れたのか、見た目でわからないという問題もありました。
そこで、今回はホットスワップ対応のいわゆるハードウェアRAIDを構成したいと思いそちらを導入。
従来私が幾度となく利用してきたLSI(旧3ware)のハードウェアRAID×4本搭載可能モデルにしました。
なぜ4本なのかは次の項で説明します。
OS部分とデータ部分
OSを入れる部分は容量は小さくてもいいので常に早く快適に運用できるものがいい、データを入れる部分は大容量で、安定したものがいい
ほとんどの皆さまも同じように考えるのではないかと思います。
そこで今回は、
- OS→SSD(RAID1)
- データ用ディスク→SATA2(RAID1)
という、4本構成をチョイスしました。
前項で説明したRAIDカードが4枚搭載可能なものにしたのはこれが理由です。
RAID1×RAID1という構成で、物理ドライブを2つ、1つはOS、1つはデータ領域という扱いです。
これにより、OS部分はSSDで処理速度を限界まで高め(速め)、データ領域は安定したSATA2で大容量の物を導入。
またこちらのHDDも、自分が10年近く信頼して導入し続けてきたHITACHI製HDDへと変更してあった。
ディスク容量は3TBも考えたが、そこまでも必要ないことと、あえて少し小さいものにして、クラスタ余剰の多い2TBにした。
このあたりは暇なときまた説明してみたいとおもいます。
SSDの不安は従来のHDDより障害発生確率が高い、耐用年数が短いことです。
なので、RAID1は必須です。
電源ユニットは安定したものを
クライアント用のマシンとして設計されたマシン=電源のON/OFFが多い、逆に言えば、OFFの時間がサーバー機より圧倒的に多いという想定から、サーバー用マシンより電源ユニットが弱いものが多いのです。
同じようにマザーボードも、電源を切る機会がサーバーより圧倒的に多いクライアント用マシンはサーバー用の物より弱いのです。(弱いという表現が正しいのかどうかはわからない。。。)
このあたりがサーバー用のマシンとして調達した場合により強靭な、安定稼働させるマシンのコア部分となります。
同じように、ファンや筐体なども、電源がONであり続けることが多いサーバー用マシンはいわゆる【ごつい】ものとなり、そういうパーツの破損で電源を落とす。。。などということが内容、もともと強いもので構成されています。
もちろん、クライアント用マシンより高額になるのは当然です。。。
そんなごついマシン、どこに売ってるの?
実はよく聞かれます。
これは簡単に言えば、どこにでも売っています。いや。売られているマシンにRAIDカードを増設したり、HDDを入れ替えたり追加したりすればどのようなマシンでもこうなります。
ただ、前項の電源ユニットやマザボの入れ替えなど始めてしまうと、残るのはCPUとメモリだけ。。。なんてことにもなりそうですね。
なので、最初からサーバー用マシンを構成します。
私は静岡県にある、サーバー用マシン制作メーカーで製作してもらいます。
ネットで調べれば出てくるし、中にはクライアントマシンも販売しているショップブランドです。
その中で、タワーサーバーを選び、そこからカスタマイズしていくのです。
今回どんなカスタマイズをしたのか?
- HDD→1TBを2TB×2に
- SSD→0を512GB×2に
- RAID構成→2本arecaを4本LSI(3ware)に
- メモリ→8GBを16GBに
- CPU→セレロン→クアッドコアXeonに
と、よくある一般的なカスタマイズだけです。誰が見てもわかるようなカスタマイズです。
筐体自体、もともとホットスワップハードウェアRAIDに対応するよう、正面から抜き出しが可能なように作られているものだったし、SSD用のスロットと、2.5インチベイもホットスワップ対応でしょうか。
そこに、4本積むので2本RAIDのカードから4本のものに、そして自分がよく使い経験が深いLSI製のものに変更したことと、後々増設するのが面倒だからメモリの増設。
ここまでごついマシンなのに、CPU、要はエンジンが軽四ではあまりにも寂しいので、2500ccのターボエンジンを導入したようなものですね。
マザーはサーバー用のマザーなのでCPU2本積みで、クアッドコア×2=8コアという構成も考えられたのだが、Windows8.1で、8コアあってもあまり意味がないだろうからCPUは1本のみでいきました。
サーバーとしてのマシン用途は
今回導入したマシンで提供する機能としてサーバーとしての機能はネットワークドライブ(共有ドライブ)だけです。
ぶっちゃけ、退役寸前のマシンにHDDをどかどか積み込み共有かけても全然問題ありませんが、安定度が違います。
今回導入したマシンはハードウェア構成は24h365days稼働し続けることを想定して構成されたハードウェアです。
UPSもかましてあるので、長時間の停電が発生しない限り稼働し続けます。
ネットワークドライブは安定が第一ですから、この構成を導入しました。
また次に、サーバー機能というより、私が検索エンジンの順位をチェックしたり、毎日更新する必要があるデータの取り込みを自動運行するために、つきっぱなしのマシンが必要でした。
会社には、会計用サーバーがあり、常時稼働していますが、こちらは会社の経営情報が入っているマシンです。外に開く設定はしたくないので、別ハードウェアを導入しました。
この2つの用途のためだけに導入したマシンです。
気になるお値段は?
元々のベースが25万円程度のマシンでしたが、最終的には40万円を切っています。
30万円くらいのクライアントマシンを買うくらいならその数倍以上スペックが上のこのサーバークライアントマシンで決まりです。
わかりにくいので、もう少し分かり易くどのくらいのスペックのマシンか教えて?
これもよく聞かれますので、WEBサーバーを基準に考えます。
このくらいのスペックのマシンなら、ホスティングサービスを行うとしたら500ドメインくらいは収容しても余力がありそうですね。
仮に月1,000円もらう程度のホスティングなら、このハード1台で月の売り上げが50万円程度です。
ぼろもうけ?いやそんなことはありません。HDDの入れ替えやデータセンターへ支払うハウジング費用や回線費用、また、満杯になるまでの運用機関があります。
このくらいの売り上げで3年ほどで満杯になってトントンからちょっとプラス程度でしょうか。