2013年4~9月期の連結決算発表で、営業益17.4%減を発表した
ヘッドライン
国内SNSで唯一の好調を見せていたDeNAにも陰りが見えてきた。
4~9月期決算で17.4%の減益を発表した。
ただし、他国内SNSとは違い、海外での増収があったのは唯一の救いか。
理由としては、国内での仮想通貨モバコインの消費が落ち込んだことが原因と発表。
年度内にあと60本の新規ゲームの投入を予定しており、その中から何本のヒット作を打ち出せるかがカギとのこと。
モバイルゲームは伸びていくのか
私も、今までやったことが無かったモバイルゲーム。
少しやってみようと思いある大手ブログサービスのゲームをやってみた。
当サービス内人気No1と言われるゲームから、歴史上の有名人をモチーフにした合戦ゲーム、アイドル育成ゲーム等いくつか登録しつつ数か月遊んでみた。
いわゆる無課金という状態で楽しめるのかどうかも同時に試してみた。
どれも基本は同じ
いわゆるカードゲームと言われる形態のゲームばかりだった。
はっきり言うと、ある程度のレベルに到達すると飽きてくる。
それは、基本的にモバイルカードゲームのルールというは基本は同じだからだ。
まずは、レベルがあり、レベルに応じて、能力が向上する。
体力・攻撃力・防御力をつけ、攻撃力や防御力のポイントに応じて利用できるカードが決まってくる。
カードには必要な能力ポイントが設定されており、すべてのカードの合算値が自分の量力以下に設定しないと勝負ができない仕組み。
要はレベルを上げ能力ポイントと利用できる枚数の上限値を増やすことで強くなれる。
カードは基本的には同じカードを重ねる進化的なものと、カードそのものの能力レベルを上げる強化的なものがある。
この、進化と強化にはカードが複数必要。
カードは基本的に購入する必要があり、それは、ゲーム内のポイントで購入できるものと、コインと言われる、いわゆる課金しないとできない2種類のガチャがある。
ゲーム内のポイントで行うことができるガチャはそのほとんどがレア度の低いノーマルカードで、強化などで利用するいわゆる当て馬的な扱いだ。
勝負で利用できる高い能力を持ったカードはレアカードなどと呼ばれ、課金したガチャなどで出現しやすい。
レア度が高いほど、能力値も高くそのようなカードがほしくなりガチャに手を出すというのがどのようなゲームでも一緒なのだ。
3か月遊んでわかったこと
もう一つ、冒険、クエスト的な要素がほとんどのゲームにあり、このクエストは期間ごとにイベントをやってくれる。
そのイベントで上位にランクされるとレアカードがもらえる。
課金はその近道みたいなものだ。
なので、無課金でもコツコツやれば強くなれる。
時間があればどれだけでも強くなれるのだ。
また、どのゲームでも、クエスト・勝負があり、進化・強化があり、カードにレア度が設定され能力が決まるというのがほとんどのパターンで、基本的にカードのキャラクターデザインが違うだけなのだ。
もちろんイベントやアイテムなどに少々の違いはあるが、結果的に、強いカードを集めるのが趣旨だ。
それ以外は体力回復アイテムをたくさん集めて短時間でいかに勝てる勝負をたくさん行うことができるかでイベントなどで上位になれるかどうかが決まる。
プレステやWii、パソコンのゲームなどと比べては失礼だと感じるほどだ。
もちろん過去のそういったハードウェア機器のゲームより秀逸だと感じる方もいるだろうが、申し訳ないが携帯ゲームは携帯ゲームだ。
お金をかけてまで頂点に君臨する必要があるのだろうかと感じた。
日本では飽和状態
これをmixiや、GREE、モバゲーだからと何か違うのかというと基本的には何ら変わりはないだろう。
日本人はバカではないので、気付き始めたのだ。
自分が好きなアニメや有名人キャラクターを使っているゲームだと言われれば少しくらいは遊びたいという気持ちになるだろうが、それ以上にはもうならないだろう。
今までの子どもたちの歴史を見てもわかるように、ビックリマンチョコにしても、キン肉マン消しゴムにしてもある程度以上にはならないのだ。
海外で増収
では、DeNAは海外で増収しているのはなぜか勝手に考えてみた。
海外市場は日本ほどクオリティの高いゲームが存在していないのではないかとおもう。
ゲームというもののクオリティはアジアは以上に高い。
これは日本のみならず韓国もクオリティは高いと思う。また、韓国にはゲームで食べているプロもいるくらい。
海外のゲームというとものすごくシュールだったり反対にものすごく雑だったりする。
そんな中手軽に始めることができて、タップするだけの携帯ゲームは欧米人に受けそうなアバウトさを持ち、そして、日本のレベルの高いビジュアルを楽しむこともできると考えると、海外で伸びるのは納得。
また、ガチャにしても、国内ではかなりいろいろ規制されたが、海外では別。
そういったこともあり煽りも海外では半端ないのだろう。自然と増収につながる。
今後国内SNSゲーム会社は海外に活路を見出さなければならないと感じる。
今後のSNS携帯ゲーム市場
何かを変えていかないといけないと感じる。
それは、ゲーム自体の根本を見直すということが最優先だろう。
どれも結局同じにしか見えなくなってきているので、何か違うものが出てくることで変わってくるだろう。
いい例がパズドラだ。
同じように見えて、勝負の時はパズルゲームなのだ。
その一点だけが違うだけでも今までなら必負だったのがたまに勝つこともあろう。
ライバルは?
DeNAのライバルははたしてGREEなのだろうか。
これは私の勝手な見解だが、いまこそ、GREE/mixi/DeNAは手を組み相互に渡り合える世界を作るべきだ。
私は真のライバルはそれ以外のプラットフォームからの参入だと感じている。
例えばブログレンタルサービスを中心にしたameba、メッセージ・通話機能アプリのLINEなどがライバルだと感じている。
ベースにしているものが違うから違う視点で見られがちだが、ゲームをしたくて加入する人よりアプリを利用したついでにゲームをする人の方が圧倒的に増えてきていると感じるからだ。