
日本語での表記できるドメインがSEO効果があるというのは本当?
ヘッドライン
日本語文字.jpや、日本語文字.comと言った日本語表記のドメインというものがある。
これが、SEO効果があるということで取得される方もいます。
また、よくある質問で、そのドメインを会社のメインのドメインしてもいいモノだろうか?という質問もよく受けますので、日本語ドメインとは何なのか少し説明します。
表示は日本語だけど、実際は普通の半角ドメインです
実は、私達は日本人で日本語を使用言語としてパソコンを設定していると思います。
なので、基本的に日本語.jpなどは、そのまま日本語.jpというアドレスで通信できています。
しかし、英語を使用言語としていたり日本語以外の言語を設定していたらそのアドレスはどうなるのでしょう。
xn--wgv71a119e.jpのように、xn--から始まる半角英数文字のドメインなのです。
それをブラウザがいわば勝手に日本語表記にしてくれているだけのことなのです。
なので、取得したドメインは日本語.jpだったとしても、実際はxn--wgv71a119e.jpというドメインを取得しているのです。
会社のメインのドメインとしての使用
日本語ドメインをメインのドメインとして使用するには、ひとつだけ考えなければいけない問題があります。
それは、メールです。
メインドメインというのが、会社を代表するドメインという意味であれば、もちろんそのドメインでメールアドレスをつくるという意味につながります。
日本語ドメインを日本語名のまま利用すると、メールソフトによってはうまく送受信ができなかったり、他国の方は、日本語自体を呼び出せないのではないかと思います。
結果として、先述したようなxn--wgv71a119e.jpのようなドメインでメールの設定をする必要があり、日本人同士であれば、ただただ、わかりにくいドメインになってしまうと思います。
メインドメインとしてふさわしいか否かと聞かれたら私はふさわしいとは言えないと返答すると思います。
SEO効果は高い?
日本語表記ができるドメインがSEO効果があると聞いたことがあるけどという質問をよく聞くようになりました。
勘違いしてほしくないのは、日本語表記ドメインのなかで効果の高いものがあるとしたら、その表記している日本語に対してのみ効果はあるかもしれません。
例えば、
キーワード.jpというドメインをもっていたとしたら、『キーワード』という文言に対してのみもしかしたらSEO的な効果があるかもしれない。
と、そういうことです。
日本語ドメインでつくったサイトが全キーワードに対して全体的に効果があるなどということは”あり得ない”ことです。
さきほども書きましたが、日本語ドメインはあくまで表示上そう見えるだけで、裏を返せばxn--から始まる半角英数文字の羅列にすぎません。それ以上でもそれ以下でもないので、もし、効果があるとすればその表記している日本語に対してのみ少し効果があるのかもしれません。
それは、なぜなのかというと、ドメイン名がそのキーワード自体なのだから、そのキーワード以上でも以下でもないだろう。考え方によってはタイトルより、h1タグより要素としては大きいかもしれませんね。
なにせ、お金を払っていますし、変更がききませんから。
また、そのもののキーワードでドメインが取得できたとしたら、それはそれで有難いことです。そのキーワードに対するWEBサイトを一生懸命作ればそれなりにSEO効果のあるキーワードに対するサイトができるものだと思います。
注意!あくまでひとつのファクターです。
仮にあなたが望むキーワードそのもので日本語ドメインが取れたからといって、検索結果で1位になるかどうかはまた別問題です。
なぜなら、コンテンツ内容やその他の要素もたくさんあるわけですから、すべてができて初めてSEOです。
どうか、ドメインを取得しただけで勝った気にならないようお願いします。
ほかにSEO効果が高いドメインがあるとしたら?
たしかに、日本語名ドメインは無いよりあったほうがいいかもしれないですが、それ以外で効果的なドメインというのはないのだろうか。
中古ドメイン
つい最近まで利用されていたが何らかの事情で持ち主が手放したドメインである。
なぜこれが効果的なのかというと、直前まで運用されていたということは被リンクやその時点でのロボットの評価があるからだ。
なので、効果的か否かはその前に運用されていた状況にもよる。
実は当サイトのドメインのwebsites.jpは、運用されてきたドメインで、そのドメインを、オークションで落札したドメインだ。
結構いいお値段したドメインだったりする。
登録済みドメインでも手に入る「お名前.com プレミアムドメイン」
ただし、この中古ドメインの効果に関して、ドメイン名義の切り替えなどにより、0に戻るという話も聞いたことがあるので、過去のドメインの位置づけを気にしすぎないほうがいいかもしれない。
サブドメインでの日本語表記
日本語ドメインが取得できるのと同じように、wwwの部分にあたるホスト名、いわゆるサブドメインの部分を日本語表記することが可能である。
非常に短いドメイン(3文字ドメイン)を取得し、サブドメインをベースに運用する考えなら.co.jpや、.ne.jpのような感覚でドメインを運用できるのだ。
そして、日本語表記のサブドメインを切りまくって自分がSEO対策を行いたいキーワードの表記をすればよいという考え方。
こちらは、サブドメインであるということと、サーバーが同一サーバーの場合、IPが同一になる可能性が高いのでほかの理由も絡んで効果が上がらないという報告もある。
いろいろ考えてみても、SEOは、ドメインだけでなすものではないということだけがよく理解できた。
最後に
日本語ドメイン自体は、出始めた当初より理解が深まったことと、ドメイン名が日本語なので見に来た方にとっては易しいドメイン名と言える。
かたや、それを実現するための技術があり、それが、xn--から始まるドメインは、多言語表記というルールがあることが分かった。
理解が深まったことがロボット検索エンジンにも反映され、多少のSEO効果が見込めそうだということもわかっているが、それはあくまで”ひとつのファクターである”ということであり、日本語ドメインを取得しただけでは上位表示されるとは限らない。
大事なのはバランスで、従来のSEO対策を間違えずに行うことと、日本語ドメインが重なれば更なる効果を生み出すだろう。