写真撮影第二弾安いデジカメ・マニュアルモードで明るくきれいに撮影する方法とは

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前回に引き続き商品写真撮影だ。
前回は白背景に白い商品という無理難題に挑戦してやっとのことで少しまともな商品写真を撮ることができました。
今回はもう少し簡単な色がついた商品ですが、残念ながら表面が鏡面仕上げでパシャパシャ撮っただけではうまく取れないというこれまた難しいものです。
今回はその商品撮影記です。

安いカメラでも十分きれいに撮影できるデジカメ撮影のコツ

前回の記事で、照明機材やバックグラウンド機材などを紹介した。
それらは全て商品写真をきれいに撮るために必要なものだが、もう少し要点を絞って簡単に書いてみたい。

照明がうまく当たれば写真はきれいに撮影できる

まず、この大原則がベースにある。
ライティング光の当て方が上手であればそれだけで写真はきれいに撮れるのだ。
なので、照明機材は多いということはなくあればあるだけうまく撮影ができることにつながるのは間違いない。
だからと言って、すべてを全点灯させるわけではなく、その時その時で必要な角度に必要な明るさが必要ということだ。

背景は無地のものがよい

背景に風景が写りこむと後々トリミングができない(やりにくい)。
なので、無地のものがいい。
その背景の色が写りこむこともあるためできれば白・もしくはグレーがベストだ。
黒もいいが、白い商品に黒い背景だと、黒が写りこむことがあるので要注意だ。

と、この2つを守ることで十分きれいな写真は撮れる。

安いデジカメでオートモードはNG

今まで私自身は、照明さえ明るくできれば写真はきれいに撮れると信じてきた。
しかし、いざ商品写真撮影本番となり、どんなに明るくしても、思ったような写真が撮れなかった。
前回記事で書いたように、師匠に聞いたら、答えは簡単で、設定を自分でしないことが原因だった。
そこで、F値、ISO感度、シャッタースピードの3つのポイントを解説しておく。

F値は絞り

今まで私はF値は数字が小さいほど、明るく撮影ができて良いレンズで高価なものと思っていた。
実際それは間違いではないが、F値自身が小さければ良いというものではないらしい。
F値が小さくなると、それだけ光をたくさん取り込むことができることと、それにより高速撮影が可能ということだ。
しかし、商品写真の撮影の場合、これでもかというくらい照明を当て、見ているだけで目が日焼けしそうな明るさで、さらには、連射することはない。
1枚1枚ゆっくりとればそれでいい話だ。
なので、商品撮影の際にF値というのは、あまり意味がない。
今回師匠にもF10でとりなさいとアドバイスを受けたほどだ。
また、F値が小さければ小さいほど、背景がぼけるという効能がある。
風景が混じりこんだ写真を撮りたい場合はF値を小さくし、ぼかし背景を作ることができる。

Wikipedia-F値

ISO感度は暗いところの味方?

ISO感度とは名前の通り感度調整機能だ。
数値が大きくなればなるほど、暗いところで撮影しても映り込むように少ない光でも撮影ができる。
但し、それだけ画質は荒くなるので、商品写真の撮影の際にはできるだけISO感度を下げる方がよい。
私が師匠に指示されたのは、ISO感度100~400以内でと言われた。
後で見てみると私の安物一眼レフでオートモードで撮影した場合、ISO3000・F4という、ようは、だれでも撮影したら映る。
多少の手ブレは関係がない超高速シャッタースピードで撮影していた。
安物一眼のオートモードというのは初心者向けなので、感度を上げ、F値を下げ素人でもぶれなく、ピントずれもないように撮影するように作られているため、基本的になんとなく暗い。
これら安物一眼の特徴を打ち破るマニュアルモードでISO感度を下げることで、せっかく買った照明をうまく取り込み撮影するのだ。

DSC_6343

白背景

これらは同じ環境下で、ISO感度を調整していないもの(オートモード)と、自分たちで調整したものでの違いだ。
同じ光でこれだけ違いが出るのだ。
また、安いデジカメほど、オートモードは誰でも映る設定になるので、結果暗く、堅い写真になりがちだ。しかし、安いカメラでもマニュアルで自分で光の取り込み具合などを調整することでいい写真が撮れる。これがいい例だろう。

Wikipedia-ISO感度

シャッタースピードの調整で光と柔らかさを演出?

シャッタースピードは遅くすればするほど、手ブレなどにより写真がきれいに映らなくなる。
商品写真を撮影する際に必須なのは、3脚を立てることと、手ブレが無いきれいなものをとることだ。
撮影用ブース(台)に商品を設置し、カメラに三脚を立てる以上、ぶれがないことが前提だ。
なので、シャッタースピードを遅くしてもきれいに撮れる前提で撮影している。

シャッタースピードが遅いとどうなる?

実際にシャッタースピードを調整して撮影したものがこちら。

DSC_6751

DSC_6754

前者がシャッタースピードが速く、後者が遅いものだ。
箸を見ていただければわかるが、前者は止まっているかのような状態だが、後者はいかにもかき混ぜているような残像になっている。
そして、後者は被写体、とりわけ卵が入った小皿は微動しているので、そのブレが写真に出ている。

これを滝などで表現すると、まるでそうめんでも流れているような水流を表現しているのは遅いシャッタースピードのもので、透けて先が見えるかのようなものはシャッタースピードが速い場合に表現できる。

シャッタースピードが遅いということは、それだけ光を取り込むということにつながるので、光が動いていてもダメだ。
LEDライトなどを振り回して、シャッタースピードを遅くすれば光の筋が出るイルミネーションのような写真をとれる。
逆に商品写真のようなもので動く光源があってはよろしくないことがわかる。
しかし、逆に、光をたくさん取り込むからなのか、シャッタースピードを遅くすると、少しばかり柔らかい感じの写真が撮れる。

DSC_6601

DSC_6602

上記2枚は、沸騰したところをシャッタースピードを変えて撮影したものだ。
気泡がつぶれてしまい全く写せていないのが速いもの、何とか沸騰しているように見えるのが遅いものだ。
後者の方が柔らかく、臨場感を出せる。

これらは、商品にもよるし、ISO感度やF値の設定によって、感光させる度合いの調整でも使う。

商品写真を撮るときの3つの設定

F値の値を大きくするので、それだけ暗い(光が取り込みにくい)状態にし、代わりにボケをなくし輪郭を明確にする。今回はF8~F10程度でやるように師匠に言われた。
次にISO感度は数値が大きくなればなるほどノイズ(ごみ)が走るので極限まで小さいISO100に設定。
このままでは、撮影した時の写真が真っ白になる可能性がある。

DSC_6346

うっすらと写っているが、光が入りすぎた写真。
ほとんど白だ。

シャッタースピードを落とし、ゆっくり光を取り込む。

そうすることで、輪郭がはっきりした背景が白で使いやすい、明るい写真が撮れる。

DSC_6893

これが、安い一眼レフカメラでマニュアルモードで撮影した集大成だ。

背景が真っ白だが、これはまだトリミングしていない。
なぜ白いのかというと、前回記事に書いた通りバックグラウンドが光っている。

また、全方位を明るくするために、
DSC_0147

上記写真のように、段ボール箱に100円ショップで買ってきたコンロの下敷きに使う銀紙を囲ってその後ろに、照明を設置した。

DSC_0146

この小道具のおかげでライティングに関してはほとんど気にしなくてもよくなった。
これは、段ボール箱と、100円ショップの銀紙で十分作れるので是非作ってみてもらいたい。

今回、白背景に白い商品の撮影から始まり、白ではない普通の写真も撮影した。

DSC_7084

まず最初に、先ほどの、銀紙ボックスで撮影してみたが、光跳ねが激しく、まともに商品が写らなかった。
この方法は、鏡面仕上げの商品では使えない。

また、カバーがアクリル板で作られており、透明で光跳ねが激しい。
そこで、偏光フィルタを購入。

そして、ごく一般的な仕様の背景白で撮影したいが、何せ鏡面仕上げなので、周りの風景が写りこんでしまう。
そこで、小物撮影用ボックスの登場だ。

このボックスの上部にLEDライトを当て、上部から光をあてる。

DSC_0160

今回は案外とあっさり撮影できた。

DSC_7101

上記は偏光フィルタをかけたもの。
もし書けなかったら、中のインナーが見えないところだ。

そして、今回持ち込んだ私物のデジカメでも撮影してみた。

DSC_7186

IMG_2687

上段がいつもの安物デジカメ、下段が多少なりともいつものよりも高いデジカメだ。
ほんの少しだが、色の出方やディティールが下段のほうが鮮やかに出ているのがわかる。
カメラの性能差はこういったところに出るわけで、決して暗いとか、うまく出ないというのは設定の問題であろうというのがよくわかる。
しかし、このあたりも上段程度まで撮影ができていれば補正で実物に極限まで近づければ商品写真なら問題がないレベルまで行ける。
また、上段は偏光フィルターがかかっており、下段はかかっていない。
偏光フィルターをかけることで光跳ねを抑制することができるが、湾曲部に虹色が出ている。色を屈折させて光跳ねを防止する副作用的な問題だ。
逆に、下段はフィルターがないため光跳ねしている。その代り虹色の光は出ない。
実際の商品はアクリルなので、極限まで近づいているのは上段だと思うが、商品のメイン画像としては下段のほうがよいだろう。
一つ一つもセオリー通りにいかないのが写真撮影だということがよく分かった。

撮影終了までにかかった時間

今回、商品は2種類、骨壺とウォッチワインダーだ。
骨壺は全部で7サイズあり、ワインダーは3色あった。
合計10個。
各商品ごとに、正面、上部、側面、あと良く見せる構図で1~2枚という撮影を行った。
必要な枚数は各種4~5種類だから、最大で50枚の撮影だ。
その50枚をとるために、実際にシャッターは1000回近く切ったと思う。
また、かかった時間は、GW前からやっているので約1週間だ。
今回かかりすぎだと思う。なぜなら、撮影ボックスをその場で作ったり、師匠に設定を訪ねたりしながら撮影していたからだ。
とはいえ、1000枚の撮影という物量を考えると、どのみち、各商品で1日、総勢2日はかかろうという時間だ。
良い写真を撮るにはこのくらいの時間がかかるのだろう。

まとめ

今回、必要にかられ写真撮影を自ら行った。
この経緯は、あるプロカメラマンに撮影を依頼したところ、多忙なので、弟子を紹介すると言われた。
残念ながらその弟子は、本当に始めたばかりのようで、レンズの誇りも気にならず、オートで撮影してきた結果暗く、また、商品写真なので光源は偏らず全方位からむらなくあててほしかったのだが、なぜか左上のみの光源で偏った光なので、補正をかけるのも難しい写真を送ってきた。
お客様の商品写真も受けていて依頼してしまっていたため、何とか予算内でそこそこの写真をとらなければいけないということになったため、自前で撮影をせざるを得なくなった。
今回収益としては大赤字と言えるが、今回得たスキルと知識は大きな資産となるだろう。
そのポイントをまとめておきたい

  • オートモードでまともな写真が撮れるのは超高額なカメラだけと思え
  • 基本マニュアルモードで状況に合わせた設定を
    • F値は大きいほどボケがなくすっきりした写真になる(背景ぼかしはF値を小さう)
    • ISO感度は大きくなるとノイズが走る。安物デジカメならISO感度は小さくして撮ろう
    • シャッタースピードとF値、ISO感度3つを合わせてデジカメのモニタでもきれいに見える写真をとろう
  • 白背景に白い商品はバックライト(背景を光らせる)ことで、逆行状態で撮影する。そのための設定はF値・ISO感度・シャッタースピードを調整することで浮き出させる設定ができるはず
  • 全方位から光を当てたければ、全体を銀紙で囲うような撮影ボックスを作ろう。ダンボールと銀紙で作れる
  • 鏡面仕上げの商品は撮影ボックスなどで全方位同じ色で囲ってやると映り込みを軽減できる
  • たった1枚の写真のために20枚も30枚も取ろう(下手な鉄砲も。。)
  • ピントもマニュアルで。そして、ピント合わせはビデオモード(ファインダーではなく、カメラのモニタに移すモード)で最大に拡大して合わせると間違いない

写真撮影が必要だけど、うまく取れないとお悩みの方、このポイントを踏まえてマニュアルモードで撮影してみてはいかがだろうか。

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